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【ギレン・ザビ】劇中での活躍や名言・名シーンなど

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ギレン・ザビとは

ギレン・ザビ

基本情報


◼︎所属
ジオン公国軍
◼︎階級
大将
◼︎職種
総帥
◼︎搭乗機
不明
◼︎年齢
35歳

ザビ家の長男にして実質的に全権を掌握しているジオン軍総帥。
圧倒的なカリスマ性とIQ240の頭脳をあわせ持つ人物だが「優性人類生存説」を唱える危険思想の持主でもある。

ギレンの野望

ギレン・ザビは、当初「サイド3」をまとめる為の方便でしかなかった公王制を、キシリアと共に強力な軍事独裁制に押し進めた。

政治と戦略を軍の最高指揮官であるギレン・ザビとそれに次ぐキシリア・ザビが担当し、ドズル・ザビが司令官として軍を掌握。
末弟のガルマはプリンスとして国民のアイドルとなる。
そしてその背後には建国者であるデギン・ソド・ザビ公王が鎮座しており、ザビ家独裁による完璧な布陣を敷いていた。

ザビ家

しかし、ギレンがこれで満足したかと言うとそんな事はなかった。
ギレンにとっての終着点はこの独裁のみにあらず、むしろここまでは本当の目的の為の足がかりに過ぎないのだ。

優性人類生存説

宇宙世紀0071年。ギレンは「優性人類生存説」を発表した。

これはエレズムとジオニズムという思想をより先鋭化し湾曲させた選民思想であった。

まずエレズムは「地球は神聖にして不可侵なものであり、人類は全て宇宙に移り住み地球を保全するべきである」というガンダムの世界に古くからある思想。

そしてジオニズムは「人類は宇宙に進出する事でこれまでの人類より進化した存在『ニュータイプ』になる事が出来る」というジオン・ズム・ダイクンが発表した思想である。

そしてギレンが生み出した優性人類生存説は
「地球にしがみつく人類は劣った存在であり、宇宙に進出し新たな次元に到達しようとしているスペースノイド、その中でもジオン公国臣民によって人類は支配管理されるべきである」
という非常に攻撃的かつ、偏った思想になっている。

ギレンは己が生み出したこの思想が絶対であると考え、人類そのものを優性種のみで再構築し、そのうえ人口までコントロールしようという計画を立てていた。

ギレンのこうした思想がはっきりと現れていているもののひとつが「コロニー落とし」という戦略である。

コロニー落とし

その目的は地球連邦軍本部「ジャブロー」の壊滅という事だが、ギレンにとってそれが失敗したとて、”劣等種”である地球の住民を大幅に減らせるのだからこれ程無駄のない作戦は他にない。

事実ジャブローの壊滅には失敗したものの、このコロニー落としにより全人類の半数以上が死に至らしめられている。

通常の戦闘行為だけで、これほどの非戦闘員までもが死亡する事は明らかに異常であり、増え過ぎた人口を減らそうとするギレンの思想が強く現れている。

ギレン・ザビ

しかしギレンからすれば、真に優れた人類とは己の統治を受け入れる者の事を指し、それができない者は全て生き残る価値のない劣等種である。
そこにはアースノイドもスペースノイドもない。
ギレンにとっての「一年戦争」とは、ジオン公国独立を建前にした、理想実現の戦いなのだ。

野望実現のため

一年戦争末期、ギレンは父であるデギンから「世界を読みきれないヒットラーの尻尾」と呼ばれる。
もちろんこれは褒め言葉ではなく、不名誉な呼び方であるが、それは単に敗北に向かう独裁者の影が重ねられているだけではない。

ヒットラーの尻尾

デギンはあくまでもジオン・ズム・ダイクンの遺志を継ぎ、スペースノイド全体が地球から独立する事を夢見ていた様に思える。

しかしギレンはそれを超え、優性種のみで構成された人類、すなわちギレン自身が世界の中心となる独裁者としての野望を抱いていた。

そしてその野望実現のためには、手段を選ばなかった。

ギレンは、既に戦意を喪失し和平交渉に赴く父デギンを、巨大兵器ソーラ・レイによって抹殺する。

自分の勝利への布石は着々と進んでいると考えていたギレンにとって、それを台無しにしようとするデギンは既に父親ではなく”劣等種”なのである。

ギレン・ザビの最期

しかし、宇宙要塞ア・バオア・クーでその戦況を「圧倒的じゃないか」とほくそ笑むギレンは、既に冷静な判断力を失っていたように思わせる。

事実ギレンの思惑通りに進んでいたのはここまでであり、父親殺しという事実をキシリアに利用され、その仇討ちを口実に粛清されてしまう。

ギレン・ザビの最期

ギレンは同じ思想の持主としてキシリアを信用していたのだろうが、その冷徹さを見抜く事は出来なかった。

もしギレンがニュータイプであればこれを見抜く事が出来たであろう。
しかしニュータイプを認める事は己の思想のすべてを否定する事になるのだ。彼はニュータイプではなかった。

ギレン・ザビの名言・名シーン

ギレンの演説

ギレンの演説

第12話「ジオンの脅威」より。
ガルマの国葬を使い世界規模で演説を行うギレン。「我々は一人の英雄を失った…」から始まるこの大演説は、ギレンの思想とカリスマ性を感じさせ、視聴者さえも引き込まれてしまう名場面だ。


ギレンの演説【実写版】ギレン・ザビ演説 ~ガルマ国葬~ 生アフレコ

それでは人類は共食いになります

ギレン・ザビの名言・名シーン

デギン公王にソーラレイ照射作戦のサインを貰うギレン。ここでギレンはザビ家による人類のコントロールを目論んでいる事を明らかにする。さらに絶対民主制が地球連邦のような軟弱を生むとも発言。「それでは人類は共食いになります」という言葉からは、選ばれた人類だけが生き残ればいいとするギレンの思想が伝わってくる

老いたな、父上

ギレン・ザビの名言・名シーン

第41話「光る宇宙」より。
和平交渉のために出発したデギン公王。その頃ギレンはソーラ・レイの照射準備を進めていたのだが「老いたな、父上。時既に遅いのだがな」と独り言を言う。そしてデギンとレビルをソーラ・レイが照らし、和平交渉もろとも抹殺された。

圧倒的じゃないか我が軍は

圧倒的じゃないか我が軍は

第42話「宇宙要塞ア・バオア・クー」より。
ア・バオア・クーで指揮をとるギレンのもとにキシリアが訪れた。ギレンは「エルメスが沈んだそうだな。ガンダム一機に手こずるものだな」「またシャアか。こだわりすぎるな」とキシリアの失敗をあげつらう。キシリアの胸には殺意がこみ上げるが、戦闘に熱中するギレンは「圧倒的じゃないか我が軍は」とほくそ笑むのだった。

ABOUT ME
ガンダム-ガンダム
宇宙世紀が得意分野。幼少期、祖父母の家でHGガンダムMark-IIの箱絵をトレースしていたところ「監督に見せに行きましょう!」と突如祖母。そして家の裏に連れかれ出てきたハゲ。「とてもよく描けてるけど、いくら上手になっても君のガンダムにはならない、僕のガンダムだ!だから君だけのモノを作りなさい」祖父母の家の裏に富野監督が住んでいたのがガノタとしての自慢です。